自然と和の文化とアニオタと
東海道本線の富士駅と中央本線の甲府駅を結ぶ地方交通線で、1928年に全通した路線です。沿線には、日蓮宗の総本山である身延山久遠寺や武田信玄公の隠し湯として知られる下部温泉、富士登山のルートの中で最も距離と所要時間が短い初心者向けのルートの富士宮ルートがあるなど、観光名所は随所にあります。また、2018年冬アニメ(2018年1月〜3月放送)「ゆるキャン△」の舞台でもあり、身延町とのキャンペーンなどもあり近年はアニメファンの観光客も増えている路線です。
しかし年々利用客が減少している赤字路線でもあり、沿線自治体はJR東海と連携した活性化案を模索しています。
広い空の下を走り続けたと思えば山に囲まれ、それを抜けると富士川との並走を始める。身延線はそんな路線です。
最近は、観光の目玉として身延町が舞台となった、2018年冬放送のアニメ「ゆるキャン△」が積極的に活用されている。身延駅前で「身延饅頭」を販売している栄昇堂の女将は「ゆるキャン△のおかげで最近(来る人が)多いと喜んでいました。
ただ、それはいわゆる「聖地」のある一部の地域のみ。身延線全体では客足は落ちているという。身延町提唱の「ゆるキャン△」ルートに組み込まれつつも、少し外れた下部温泉では客足は落ちています。下部温泉駅前で「かくし最中」を販売するニュー梅月の女将は「それなりに来ている」と話し、と「多い」と語った栄昇堂の女将のそれより控えめだった。
身延線を運行するJR東海は、ドル箱の東海道新幹線を保有し、非常に安定した企業です。在来線にも力を入れており、どの路線でも新しい車両が使われています。さらに今後はリニア中央新幹線も開業します。しかし、鰍沢口駅周辺で農業を営む男性は「(身延線とリニアの通る)甲府は通過点になる。活性化はしない」と冷ややかだ。身延線の活性化策を模索していきたいものです。
身延線は富士山にも近いエリアにあり、富士宮は富士登山の入り口にあたる。そこでJR東日本や小田急とも連携した富士山一周の旅を提案します。
以下のリンクに旅のしおりがありますので、ぜひご覧ください。